2012/02/16

第3の定義

ITはね、ユーザを強くした

例えば昔書き物(マンガとか、小説とか、そういう類のもの)は
一般ユーザが書いて出版・公開したいとなると
それは出版社の一存で決まるようなものだった
物書きのユーザに決定権はなく、出版社の下で小さくなるしかなかった

それが今やITで出版社に頼ることなく自由に公開できるのはもちろんのこと
個人コンテンツを手軽に売る共同サイトなんてのもできはじめてきた
出版社の必然性がなくなってきた

映画三丁目の夕日では芥川賞を取るのはものすごく大変だったけど
今や「芥川賞?もらっといてやるよ」と言われる時代になったし(ジョーク笑)
ユーザが強くなったものだ

製品のプロモーションも今やユーザの声の力の方が大きい
先月の日経ビジネスにauのINFOBARの記事が載ってたが
SNSでこのデザインいいねとユーザ同士で盛り上がってた時は
いいね!ボタンが多数押されたが
その後作り手側が「INFOBARができるまで」と銘打った
モノ作りへのこだわりをまとめた力作を載せたら
いいね!ボタンが数分の1までに減ってしまったと
作り手側の押し付けは逆効果で、ユーザ同士の共感の方が
セールスプロモーションに効くというわけだ、へぇ
自動車なんかおもいっきりこの押し付けやってしまいそうだよね笑

先日TVでやっていたが
今や何でも物を買う時、必ず評価レビューサイトを見て
一番いいユーザ評価のものを迷わず買う、という内容をやってた
その位、今やシロウトのユーザの声は大きいのだ
ITを用いたユーザの声、恐るべし

当然、じり貧のTVに代表するハードウェア業者に対して
ITに代表するソフトウェア業者の意見は力を増してくるわけで
ここまで言われるようになっちゃったりして・・↓

しかしそれを言っちゃっちゃあおしまいというか
ソフトはしょせんハードなしでは動かんのだから
ハードを否定してはならんのだと思う

昨今はソフトウェア・バーチャル・アイドルの初音ミクが
草食系男子の恋の相手として大モテぶり
3Dのリアルな人間の女性はもう愛せないなんて言われてるけど
気持ちは分かるがそれで終わってしまうとしょせんはソフト
子供が生まれずに少子化問題につながる
人類の存続を考えたらソフトだけではいかんのだ

携帯電話キャリア各社もハードを小バカにしてると
肥大の一方のソフトに対して基地局や通信インフラのハードが
おっついてない
まだまだソフトはでかい顔できない

そもそも私が若い頃はソフトウェアなんて存在しなかったし
言葉もなかった
電化製品はみんなアナログ回路で動いてて
制御プログラムなんてなかったからだ笑

その後デジタル回路になって、ハードウェアの対比語のジョークとして
ソフトウェアという言葉が作られたんでしょう
最初出てきた時はなんだなにのどこが柔らかいんだ?笑と
ネーミングに違和感を覚えた記憶がある

そもそも携帯電話スマートフォンも、車もそうだけど
端末のハード、ソフト以外にインフラというものが存在して
いわゆる基地局や、道路ね
それが大事だということは先日も書いた
そのインフラをハードウェア、ソフトウェアとは定義を分けて
独立した定義付けをして、丁重に扱った方がいいんじゃなかろうか

例えば大きい、重要な、という意味を持つ「ラージ」という言葉を使って
「ラージウェア(Largeware)」とか
インターネットで検索してもまあほとんど使われてない言葉だね

それを第3の定義として、端末・車ハードや端末・車ソフトと同等に
比重をかけて、ベースとなる基地局や道路を考えていく

いや、そもそもその根幹の大地がなければ
ハードもソフトも人間も(笑)生まれてなかったわけで
第3の定義というよりは、本当は一番最初に来るものかもしれない

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