2013/03/01

されど技術

さて新興国の躍進が激しい今日この頃
日常品はまくられ
昨今はAV機器や高度な半導体の世界まで凌駕されるようになった

そんな中わりと残っているのがですね
これは自動車の世界
「走る」というアナログ的要素が残っているので
ただ部品を組み合わせればできるってもんじゃない
開発は経験がものを言う面はあるかな

だから資源もなくて、国土も狭く、人の少ない日本は
自動車産業を大事にしなくちゃならないと思うんだ

もう一つ残っているのが
これはエンジニアリングITの世界
特にハイエンドCADの世界
これはまだ新興国製のソフトというのは皆無に等しい
最先端の高度な製品を設計するための、その先を行くソフトだから
そう簡単に作れないんだね
(油断はできんけど)

実はこの世界、日本製のソフトもけっこう頑張っているんです
日本にはいいモノづくりがあるから
CADも成長したってのはあるかな
モノとCAD、もちつもたれつです

ちなみに機械系のハイエンド3D CADで
有名どこの御三家と言ったら、下記

CATIA(ダッソー)・・フランス
NX(シーメンス)・・ドイツ
・Creo(PTC)・・米国

そして日本

・・以上4ヶ国、くしくも
自動車の3D設計も、上記3つのいずれかを使用している
トヨタ、ホンダはCATIA、日産はNX・・といったように

最近は当初カメラも付いてなかったiPhoneの人気に代表されるように
機能や性能に走った日本製は愚かだなんて揶揄されるけど
それは個人的には間違っていると思う
もちろん技術以外も大事だけど、それは技術+αでしょう

技術競争というのは、レギュレーションなき戦い
勝つか負けるか、の世界です
後追いの新興国に負けたくなかったら
今までのリードを生かして、新興国と同じスピードで進化して
差を詰められないようにすることでしょう
たとえばものごっついハイエンドCADを駆使して、ね

そのレベルになると誰でも高度な3D設計ができる訳ではない
例えばこの記事、一般の方が見たらめまいがするでしょう笑(私も)↓

日本が新興国に対してリードしているのは
日系企業による車とバイクの生産台数が世界一!だということ

後はノスタルジックに代表する「車の歴史」だ
歴史ってのは一朝一夕で作れるものじゃあない
ハコスカの時代から綿々と刻み続けてきた史実がある
これが日本の車文化のリード

この両方があって、強みを発揮すると思う
片方だけだとだめなんだと思う
例えば英国は車の伝統はすごかったが
伝統のみに甘んじたがゆえ

ノスタルジック2デイズの最強ハコスカGTRプロジェクトは
賛否両論あるかもしれないけど
伝統のみにとらわれない、最新の技術を併合した
新たな挑戦なんだと思う
世の中、変化や技術も必要です
日本の先人達が築いた車のリードを
箱根駅伝のようにずっと受け継いで
リードを保つことなんでしょうね


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