2013/03/08

時間という物差し

飛行機のパイロットは自身の経験を「時間」で表す
例えば「総飛行時間:2万時間」とか

世の中の機械は
この利用数を表す単位が「時間」であることが多いが
車だけは「距離数」を単位とする
例えば「総走行距離:2万km」とか

北海道を車で走ると
1時間もあればかなりの距離を走ることができるが
例えば普通の国道でも50kmとか
都会の大渋滞の中では
1時間で10kmしか走れなかったとしよう
同じ利用時間でも、距離数は5倍も違う
中古で売る時、かたや5万kmの車、かたや1万kmの車と
なるかもしれない、同じ利用時間の車でもね
そうすると北海道の車はちょっと不利だなあなんて思う時もあった

ちなみにレーシングカートの世界では
エンジンにアワーメーターというのを付けて
稼働時間で計るんだけどね
それは距離計が付いてないから笑
10~15時間使ったらオーバーホールとか、目安にする
(↑分かりやすくカートのことがまとまってますね)

もし自家用車で稼働時間を指標にしちゃうと
あまりにも使ってないのがばれちゃうだろう
土日にちょこっとしか乗らない人は一週間のうち数時間程度
稼働率はわずか数%程度だろう
そのために自動車を買うのって、どうなの?とか言われかねない
(カーシェアリングビジネスがよく使うトーク)

でもそんなに不安にならなくてもいい
世の中のものなんてほとんどがその程度のものだ
例えば趣味の音楽だって1日中聴いてるわけじゃないし
せいぜい1日1~2時間程度だ
テレビ観てる時間だってそうだし
TVゲームやってる時間だってそうだし
1人暮らしの家だって忙しい人は夜だけ帰って
1日8時間位しか家にいないかもしれない
1日の稼働率なんて3分の1だ笑
しいていえばスマートフォンいじってる時間はちょっと長いか?

とはいいつつ企業のCADの世界ではちゃんと1日何時間使われてて
設備投資が無駄になっていないか
投資対効果が出ているかとか計ったりするので
稼働率はどうでもいいわけじゃない
時間を有効につかわなきゃあだめだ

今月号のCARトップの木下隆之氏のコラムでこんな記述があった
全文は買って読んでねえ
1960年生まれの彼は、今でも現役のトヨタワークスドライバーだ
もちろん体力的には若いドライバーにかなわない
ここ一発の速さは太刀打ちできないかもしれないが
耐久レースは別だ
一瞬だけ速くても勝てないし
戦略的なレース運びや勝負どころは長年の経験がものを言う
私が今でもワークスドライバーでいられるのは
そこをトヨタが買ってくれているのだろう
というようなことが書いてあった

なるほどなあと思った
長年の経験と信頼・・これが簡単なようで難しいんだろうなあ
私はその域に達していない・・反省しきり

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