2014/03/18

カイエンに見る「最強タッグ」

春一番
また一冬が去りました
あと何回冬を迎えられるのだろうか・・

春はそう、バイクの季節です
ものづくりは進化し
どのようにしたら最も効率良く作れるか
を日々考えています

このヤマハ・シグナスXも、台湾山葉製です
私が1999年に買ったヤマハグランドアクシス100
2006年に買ったヤマハGTR125
これら全て台湾のヤマハ製であるからして
原付スクーターの世界はとうの昔から
国際製造化が進んでいる

ポルシェのカイエンが2013年も絶好調だったようだ
http://response.jp/article/2014/03/17/219278.html
ついにポルシェ全販売台数16万台のうち
8万台がSUVのカイエンになった
ポルシェはスポーツカーメーカーから
SUVメーカーに変身したんだ
カイエンの人気の一つは
2トンもある巨大な車にしては安いとこだね
(トン当たりの価格が安い笑)
ベーシックなモデルでは774万円から買える
http://www.porsche.com/japan/jp/models/cayenne/

その秘けつはこの車
あのフォルクスワーゲンのトゥアレグと姉妹車だということです
http://www.volkswagen.co.jp/ja/models/touareg.html
同じ車台を使っている
なるほど車体サイズからホイールベース、重量までそっくりだ
ポルシェはブランドは違えどVWグループだからね

実はこれ、ものづくりの最強タッグなんです
少量生産のプレミアムブランドだけだと
部品単価は安くできない
ゆえに割高な車になってしまう

しかしそこはメガサプライヤーのVWと組むことによって
共同開発、共同生産、共同調達すれば
一括大量購入の最安値で部品を調達できる
ヤマダ電機の値段でカロッツェリア(工房)のプレミアムカーを作るようなものだ
(は?)

VWとしても大衆車だけでなく希少なプレミアムブランド価値の車がほしいし
お互いの思惑が一致した感じ

この手法はどうやらVWの高級車フェートンと、あのロールスに並ぶ
高級車ベントレー(VWグループ)も同じ車台を使っていることから
常とう手段らしい
元の情報はこのポルシェの本に書いてありました笑
ドイツ車はどうも1990年代、部品代の高騰で
ジリ貧になったようだ
マイスターの職人気質が邪魔をして
部品の効率管理ができてなかった
そこでトヨタから教えを受け
トヨタの生産方式、カイゼンを学んだそうです
そこからモリモリと復活した

ブランド間を越えたモジュラー共用デザインも大したもの
これ同じブランド内の近くの車同士で車台を共用し過ぎると
近親なんとかじゃないけど皆似通った車になってしまい
車の魅力がなくなってしまう
複数ブランドの使い方がうまいね、ドイツは
BMWのミニとか

昔は部品管理も牧歌的雰囲気だったけどね
1980年代、私が学生の頃、
新横浜にヤマハのパーツセンターがあった頃は
サービスで個人でも純正部品が買える窓口があって
よくRZ350の部品を買いに行った

が、そこで学生のちまちましたネジ1個とか注文受けて
広い倉庫に探しに行って、取って来て窓口応対してちゃ
そんなことを繰り返していれば赤字がかさむでしょう
今はきっと大手車バイクメーカは
アマゾンの物流センター並みの部品効率管理を行っているでしょう

さらに突き進んで最近はこの世界も
インターネット通販化が進み
日経によるとモノタロウというBtoB通販が躍進してるそうだ
画面ピッでポンとモノが届く

いやはや、車趣味の世界も
職人気質だけじゃ生き残れませんなあ・・

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