2014/07/31

バイクの将来性を語るには、原付うんちく

二輪、特に原付の販売台数などを調べようと思うと
それは至難の業で
実は明確なデータが存在しない

なんたって国土交通省があきらめちゃう位だから笑↓
http://response.jp/article/2006/09/28/86457.html

原付は各市町村の区役所や役場が登録窓口だからね
それを日本全体集めて統計取るのが大変なのでしょう

これは社団法人・原付協会を作らないとだめだな笑

唯一の手がかりとしては
バイクメーカが発表してる販売台数データ
そのメーカのバイクのみだけど
はっきりとした数字には違いない

ということでホンダのデータを見てみると
驚がくの事実が・・
http://www.honda.co.jp/news/2014/c140129a.html

もう二輪なんて
ほとんど日本で売ってないし、日本で作ってないじゃんよ!

おせっかいにグラフにするとこんな感じ↓
ホンダ二輪の世界台数に比べて
日本の台数(赤棒グラフ部分)なんてほんのチョボチョボ

今さら「日本回帰だ」なんて騒いだって
もうどうにもなるレベルじゃない
(四輪の方はまだましだけど)

二輪をよく見ると
日本や北米、欧州などの台数はほんとに少なくて
ピンク色の棒グラフ部分のアジアの台数がやっぱすげえ

アジアって言ったら
大半が原付クラスのバイクだよ
日本のバイクメーカは実は原付が支えてるんだ

大型バイクの台数なんかきっと世界的に見たらチョボチョボだよ
ということでバイクの世界を語るなら
原付を語れないとだめだ笑

・アジアの代表的なバイク
実用に的を絞った堅実な125ccバイクが多い

ヤマハYBR125

・アジアで原付が好まれる理由
比較的に所得が低いので
マイカー(四輪)というのが普及していない
そこに公共交通網が未発達
よって唯一オートバイが生活の足となる

・アジアでタイヤが大きいバイクが好まれる理由
日本の小径10~12インチタイヤのスクーターは好まれず
14~17インチの大きなタイヤのバイクが好まれます

これはつまり道が悪いので
(世界一きれいな日本の道路のように整備されてない)
小さなタイヤのバイクでなんかデコボコ道を走ってられないんだ

だからここにタイホンダの車種ラインナップが載ってますが↓
http://www.endurance.co.jp/thai_list3.htm
スクーターもカブタイプもタイヤが大きいです

かの新型トリシティ125(タイ製)も
フロントは14インチの大径タイヤですね
いやこの大径タイヤ2本分のジャイロ効果はすごかった
ブレずにまっすぐ突き進む

・アジアで積載荷物より重視されるのは、積載人数笑
つまるところ日本のシグナスXは
シート下のトランクボックスを大きく取るために
タイヤを小さくしてる

シグナスXは荷物がいっぱい入ります

これだけ大きなトランクボックスが付いてるんだからね
フルフェイスヘルメットも丸々飲み込んじゃう

それでいてけっこう外装では分からないようにしてる
やるもんだね

でもアジアでは荷物なんてどうだっていいのです
それより「何人乗れるのか?」です笑

なんたってマイカー代わりに原付に乗ってるので
一家四人で乗るなんてザラです
ここのまとめの写真が分かりやすいです↓
http://hapilaki.hateblo.jp/entry/riders
いやはや、日本の常識では考えられませんね

きっとアジアの人から見ると
日本で走ってる1200ccのバイクなんか
スーパーカーみたいなもんなんだろうね・・
そんなバイクに乗ろうと思えばいつでも乗れる日本人は
恵まれてます

ということでアジアのバイクの適応条件をまとめると
下記の通り

・タイヤが大きいこと
・一家四人で乗れること
・1リッターで実燃費40km走ること
・そして何より車両が安いこと

このアジアで日本メーカは市場を押さえているわけだけど
ここは将来性もある

生活が豊かになって、インフラも整備され、高速道路もできて
原付よりもっと大きなバイクが売れ始めるかもしれないし

もっと豊かになって
バイクでなく自動車が売れ始めるかもしれない

その時に市場や販売網を握っていると、強いね

アジアの四輪普及の最大の候補はなんたって
「軽トラ」
いやこれ、経済性も実用性もぴったりだと思うよ
それでいてこんなの日本メーカしか作ってない

アジアは有望です

一生に一度の晴れ舞台のスズキ新型キャリイ笑↓
(東京モーターショー2013にて)

笑っちゃったよもう
でもビジネス的には有望な海外展開性を秘めてます

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